ネット銀行の選び方は?自身に合った銀行を見つけるコツ

時間や場所を問わず取引が行える「ネット銀行」。自由度の高さに魅力を感じ、これから口座を開設しようと思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、ネット銀行と一口に言ってもその数は多く、どれを選べばよいか困ってしまうかと思います。

そこで本記事では、ネット銀行の選び方として、5つのポイントに着目して検討する方法をご紹介します。ご自身に合ったネット銀行が見つけられるよう、ぜひご参考にしてください。

ネット銀行の選び方を知る前に。一般的な銀行との違いを知る

ネット銀行の選び方について知る前に、ネット銀行と一般的な銀行との違いをおさらいしておきましょう。

ネット銀行は一般的な銀行とは違い、窓口となる店舗や自行のATMを持たず、ほぼすべてのサービスをインターネット上で提供しています。

「店舗を持たない」というところがポイントで、これによって店舗作りや維持費、対面での取引や応対にかかる費用などをすべてカットでき、一般的な銀行と比べて圧倒的に低いコストでの運営が可能となるので、その分、金利や手数料の部分でユーザーに大きく還元することができています。

反面、信用性という意味では、実際に店舗を構えて運営している一般の銀行に分があります。また、インターネットを介する取引が中心であるという点で、セキュリティ面に不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。

このようなネット銀行の特性や普通の銀行にはないメリット・デメリットに焦点をあてることで、より高品質なネット銀行が見つけやすくなります。

ネット銀行の選び方~5つの視点で検討する~

以下では、ネット銀行の選び方として、5つのポイントに着目して検討する方法をご紹介します。ネット銀行は数社あるので、利便性・安全性などからご自身に合ったネット銀行を見つけられるよう、ぜひチェックしてみてください。

金利

一つ目は金利です。前提として、ネット銀行の金利は、一般的な銀行よりも高水準に設定されています。なぜなら、上記でも見たようにネット銀行は店舗やATMを持っておらず、それらにかかる維持費を削減しているからです。削減した分を、金利などの顧客に対するサービスによって還元しています。

具体的には、一般的な銀行の普通預金金利が0.001%前後であるのに対し、ネット銀行では100倍の0.100%を超えることもあります。

とはいえネット銀行のなかでももちろん幅があるので、比較することが大切です。ネット銀行を金利で選ぶ際は、金利の適用条件に注意してください。というのも、0.100%を最大金利としている場合でも、その金利を実現するために何らかの条件を満たさなければいけないことがあります。

条件の有無と、自身が利用したときに実現すると想定される金利に着目するようにしてください。

入出金や振込にかかる手数料

二つ目は、入出金や振込にかかる手数料です。ネット銀行では、主に提携ATMを利用した入出金、インターネットバンキングを利用した振込を行いますが、それぞれ手数料がかかります。手数料は工夫すればカットすることのできるコストなので、ぜひとも抑えたいところです。

多くのネット銀行は手数料が無料になる回数や利用条件(時間・ATM種別など)などを定めているので、自身のライフスタイル、法人の場合はビジネススタイルや業務の内容に合わせて手数料を抑えられそうなものを選んでみてください。

ポイントサービス

三つ目は、ポイントサービスです。多くのネット銀行では、取引に応じてポイントが貯まるサービスを実施しています。要はクレジットカードのように、ポイント還元を受けられるのです。

貯まったポイントは、現金や他社のポイントに交換したり、ネットショッピングサイトや街のお店で支払いに使えたりします。豊富な使いみちがあるポイントサービスだと、うまく日常生活で活用できるでしょう。

セキュリティ対策

四つ目は、セキュリティ対策です。ネット銀行のサービスはインターネットを介して提供されている以上、セキュリティリスクが潜んでいます。各ネット銀行では、ハッキングや情報流出などを未然に防ぐために、さまざまセキュリティ対策を施しています。

例えば、「ワンタイムパスワード」を発行する機能です。取引を行う際に1回限りのパスワードが生成されるというもので、取引が行われる口座情報と紐づけられた端末でしか発行ができないようになっています。

「ワンタイムパスワード」の生成は、専用機器(トークン)や専用アプリ、メールや音声などで行われます。例えば専用機器は、ボタンを押すことで一定時間有効なパスワードが表示されるというものです。紛失や破損、電池切れのリスクなどを考慮して、現在では専用アプリなどのほかの方法に移行する企業が増えています。

どの方法で生成されるかによって使い勝手やセキュリティ度も異なるため、この点をネット銀行選びの際に一つの条件としてみるのもおすすめです。

各ネット銀行は実施しているセキュリティ対策について、公式ホームページ上で紹介している場合がほとんどです。各対策の分かりやすさや扱いやすさなどをチェックして、セキュリティの手厚さを銀行間で比較してみるとよいでしょう。自身の大切なお金を取り扱う銀行口座だからこそ、セキュリティ対策により力を入れているネット銀行を選ぶようにしましょう。

信用性

最後は信用性です。銀行はお金を預け入れる場所なので、信用性が担保されている必要があります。

信用性を把握するには、実際に利用している方の口コミや、第三者機関による企業の格付けを参考にするのがおすすめです。代表的な格付機関には、以下のようなものがあります。

・日本格付研究所
・格付投資情報センター
・スタンダード&プアーズ
・ムーディーズ

格付けをチェックするときは、最新のものであるかどうかに注意しましょう。

まとめ

本記事では、ネット銀行選びで役立つ5つの視点についてご紹介してきました。

ネット銀行は、ご自身の大切なお金を預け入れる場所です。金利や信用性、セキュリティ対策を重視しつつ、よりお得に・便利にサービスを利用するために、手数料やポイントサービス、使い勝手などにも気を配って選択する必要があります。

ネット銀行のメリットを最大限享受するためには正しい選び方で自分にあった銀行を見つけることが大切です。ぜひ、本記事を参考にネット銀行を選んでみてください。

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