ネット銀行の通帳コピーの提出を求められたときの対処法は?提出を求められる主なシーンも紹介
お金に関する手続きを行うとき、たびたび提出を求められるのが銀行の通帳のコピーです。
しかし、通帳が発行されないネット銀行やWeb通帳サービスを利用している場合、通帳のコピーを用意することはできません。どう対処すればよいのでしょうか。
本記事では、予備知識として通帳コピーの提出を求められる主なシーンとコピーのとり方を説明したうえで、通帳が発行されないネット銀行などを利用している場合の対処法について解説しました。お困りの方はぜひご参考にしてください。
通帳コピーの提出が求められるシーン
はじめに、通帳コピーの提出が求められる主なシーンを4つご紹介します。誰もが直面する可能性が高いものばかりですから、目を通しておけばきっと今後に役立つはずです。
アルバイトを始めるとき
通帳のコピーの提出を求められるもっとも身近な機会は、アルバイトを始めるときです。
アルバイトの面接を受け、従業員として採用されることになると、多くの場合すぐに通帳コピーの提出が求められます。
理由は、雇い主が従業員の給料の振込先を間違いなく把握するためです。口頭やメモでの伝達だと正しい口座情報を伝えられない可能性もあるので、通帳コピーの提出が求められます。
住宅ローンを組むとき
住宅ローンを組むときは、住宅ローンを組む前の資金力や、どれだけ口座残高に動きがあるのかを確認しておくため、通帳コピーの提出が求められます。
融資をするかしないかを判断する材料の1つとなるので、複数の銀行口座をお持ちの場合、預金残高がきちんとあることを示せるような口座の通帳コピーを提出するのが望ましいでしょう。
年金などの国庫金を受け取るとき
国庫金を受け取るときは、受け取りに使用する銀行口座を相手に提示する必要があるため、通帳コピーの提出が求められます。
たとえば年金を受け取るときは年金請求を行いますが、そのとき提出する「年金請求書」に添付する書類の1つとして「本人名義の預金通帳のコピー」があります。提出するのはもちろん、年金の振込先となる銀行口座の通帳コピーです。
お金を払い込んだことを証明するとき
法人を設立するときに行う登記申請の提出書類の1つに、「資本金の払い込みを証明する書類」があります。
発起人が会社に対し、確かに資本金の払い込みを行ったことを代表取締役が証明するために、証明書類として通帳コピーが必要になります。
コピーをとるのは通帳のどの部分?
通帳コピーの提出を求められたとき、通帳のどの部分のコピーをとればよいのでしょうか。 これは、通帳コピーを提出する目的が、入出金の履歴の確認なのか、それとも口座情報の確認なのかによって異なります。それぞれの場合でどの部分のコピーをとるべきか、以下で説明します。
お金を払い込んだことを証明したい場合
お金を払い込んだことを証明することが目的の場合、明らかにする必要があるのは以下の4点です。
①金融機関の名前
②口座名義人の名前
③口座番号
④振込日と振込金額
①~③は、通帳を開いてすぐのページに記載されている場合が多いので、すべての情報が映るようにコピーをとります。
④は、該当する振込日の入出金取引が記帳されているページを開いて、コピーをとりましょう。④のコピーをとったあとは、払い込みがあったことを証明したい振込日・振込金額の部分には線を引いたりしておくと、目立たせることができておすすめです。
コピーがとれたら、これらすべてをひとまとめにしてホチキスで止めます。
資本金の払い込みを証明する場合は、別途作成した払込証明書を表紙にする形で、通帳コピーと合わせてホチキスで止めましょう。
口座情報(振込先)を示したい場合
次に、振込先となる口座情報を相手方に示すことが目的の場合です。このとき明らかにする必要があるのは以下の5点です。
①金融機関の名前
②口座名義人の名前
③支店名と支店番号
④口座種別
⑤口座番号
こちらも、通帳を開いてすぐのページに記載されている場合が多いので、情報が揃っていることを確認してコピーをとりましょう。
ネット銀行の通帳コピーを求められたときの対処法
さて、ネット銀行など、紙の通帳を発行せず、Web通帳(インターネット通帳)を基本とする銀行を利用している場合、通帳自体が手元にないので、あたりまえのことですがコピーをとることができません。どのように対処すればよいのでしょうか。
結論を言いますと、インターネットバンキングの各ページから必要な情報が記載されている箇所を探し、プリンターを用いて紙に印刷(プリントアウト)します。
多くの場合、口座情報を示すための情報は、各銀行のインターネットバンキングやマイページにログインしたあとの画面に表示されていることが多いので、そちらを印刷します。払い込みを証明する必要がある場合は、入出金明細ページを開き、該当する振込日・振込金額の部分を印刷しましょう。
提出先によっては、通帳がない場合の対処方法として、キャッシュカードのコピーを提出するよう案内しているところもあります。いずれにしろ通帳コピーの提出を求められたときは、まずは提出先の公式ホームページや説明欄などをよく確認するようにしてください。
まとめ
通帳コピーは、お金を払い込んだことの証明や、年金請求をしたいとき、住宅ローンを組むときなどに提出が求められます。それぞれ提出する目的が異なるので、どの部分のコピーをとればよいかも異なります。
通帳が発行されないネット銀行やWeb通帳サービスなどを利用している場合は、提出する目的が満たせるよう、インターネットバンキングやマイページ内の該当する画面を印刷する必要があります。該当箇所が分からなければ銀行に問い合わせるなどして、提出先に正しい書類を提出できるようにしましょう。
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