ネット銀行は口座振替用の口座として利用できる?メリットや手続き方法

「口座振替」は、水道光熱費やクレジットカードの利用料金などを、あらかじめ設定しておいた銀行口座から定期的に自動で引き落とされる仕組みのことで、「自動振替」とも呼ばれます。

ネット銀行の口座開設を検討している方のなかには、「ネット銀行も一般的な銀行と同じように口座振替用の口座として利用することができるのか知りたい 」と不安に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで本記事では、ネット銀行は従来の一般的な銀行と同じように口座振替用の口座として利用できるのかどうかを 解説し、ネット銀行を口座振替用の口座として利用するメリットも紹介します。ネット銀行を口座振替用の口座に設定する際の手続き方法についても触れているので、ぜひ参考にしてください。

ネット銀行は口座振替用の口座として利用できる?

ネット銀行は、一般的には口座振替用の口座として利用できます。ただし、支払いの対象となる業種や事業者によっては、一部のネット銀行にしか対応していなかったり、そもそもネット銀行を利用できなかったりする場合もあります。

ネット銀行を口座振替用の口座として利用したいときは、事前にサイトなどで口座振替に対応している銀行を確認しておくようにしましょう。口座を開設済みのネット銀行が口座振替に対応していない場合には、ほかの銀行で口座を開設する必要が出てくる可能性もあるので、時間に余裕を持っておくことも大切です。

ネット銀行を口座振替用の口座として利用するメリット

定期的に支払料金が自動で引き落とされる、便利な口座振替。ネット銀行を口座振替用の口座として利用すると、以下のようなメリットがあるので知っておきましょう。

ポイント付与やグレードアップ条件の対象となる場合がある

多くのネット銀行は、ネット銀行独自のポイントが貯まったりステージ制度やランク制度を設けたりしている銀行があります。なかには、口座振替用の口座として利用することでポイントが付与されたりステージやランクのグレードアップにつながったりすることもあるのです。

ちなみに、貯まったポイントは現金や他社マイルに移行できたり、景品と交換できたりします。また、ステージやランクについても、グレードアップすればするほどATM手数料や振込手数料の無料回数が多くなったりするなど大変お得です。

口座振替が行われたかどうかスマホで確認できる

口座振替は自動で行われるものなので、きちんと引き落とされたのか、引き落としが行われた後の残高はいくらか、などということが気になるものです。ネット銀行なら、スマホやPCから簡単に利用明細を見ることができ、気になったときにすぐに確認できるというメリットがあります。

ネット銀行以外の銀行でもネットバンキングで確認することができる場合がありますが、使い慣れていないとログインIDやパスワードがすぐに出てこなかったり、使い方がわからなかったり、そもそもウェブサイトやアプリが使いにくかったりします。インターネット上での取引サービスに特化したネット銀行の利用明細の方が、よりスムーズに利用できるでしょう。

一方で、ネット銀行では通帳が発行されないため、記帳をして利用明細を確認することに慣れている方からすると最初は戸惑ってしまうかもしれません。しかし、スマホやPCで利用明細を確認していくうちに、「記帳するよりも楽だ」と利便性を感じる方も多いはずです。

ネット銀行を口座振替用の口座に設定する方法

ネット銀行を口座振替用の口座に設定する方法は、書類で手続きするか、オンラインで手続きするかのどちらかです。それぞれの設定方法について、以下で詳しく見ていきましょう。

1.口座振替依頼書で手続きする方法

口座振替依頼書は、料金の支払い先となる事業者(収納企業ともいいます)から取り寄せることができます。口座振替依頼書には、口座振替用の口座に設定したいネット銀行の銀行名や口座番号、支店名、口座名義、支払い者の個人情報等を記載します。

銀行印を捺印する欄がありますが、ネット銀行での口座開設時には銀行印を届け出ていない場合がほとんどです。捺印欄には、代わりに認印などの任意の印鑑を捺印しましょう。

「印鑑の届出が不要な銀行をご利用の方は捺印の必要はありません。」などと記載されている場合は捺印する必要はなく、空白のままでよいです。口座振替依頼書への記入が完了したら、支払い先に返送。その後、口座振替の申し込みを受け付けた旨の書類もしくはメールが事業者およびネット銀行から届きます。書類やメールの案内に沿って手続きを完了させましょう。

2. オンラインで手続きする方法

口座振替は、口座振替依頼書を使用せずオンラインで手続きできる場合もあります。多くは料金の支払い先となる事業者のウェブサイトから手続きを行います。

口座振替依頼書による手続きと比べて、早く完了する場合が多いのが特徴です。

まとめ

ネット銀行の口座は、従来の一般的な銀行と同様に口座振替用の口座として利用できる場合がほとんどです。

ただし、業種や事業者によってネット銀行が利用できるかどうかや、対応している銀行は異なるので、これからネット銀行の口座を開設しようと考えている方は、口座開設前に各銀行のウェブサイト等で必ず対応状況を確認しておきましょう。

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